困ったときに伝え方が分からない、助けてほしい時にどうしたらいいのか分からない。
その結果、叫んだり、怒ったり、暴力になったりと問題行動と言われる行動へつながります。
困った行動は、その子なりに考えたサインです。
あくまでその行動自体は、その子の性格や障害ではなく、一時的な状態。
その習慣や環境が続くことで、積み重なり性格へとつながります。
二次障害と言われる行動へつながりかねません。
発達がゆっくりなことによって、言葉や表現方法が分からないだけ。
困った行動をしないといけない状況を
まずは、気持ちを理解してあげること、その上でその行動を良しとしないこと。
私たちは、二次障害を起こさないよう、特性を理解し支援していく必要があります。
行動には必ず、きっかけがあります
「きっかけ ⇒行動 ⇒結果」
良くない行動を周囲の大人が見て見ぬふりをしたり、黙ってしまう、解決したかのように訴えを受け入れてしてしまうと
その行動によって、解決できると誤った成功体験をしてしまうことになります。
そこで、できることは、主に2つ
きっかけと結果にアプローチをすること。
良くない行動が起こる
①きっかけをなくす
②結果、成功体験にさせない(良しとしない)
反対に、
もっとしてほしい行動は
①きっかけをつくる (お手伝いなど)
②結果、いいことを提示する(強化)
ABA(応用行動分析)といわれる内容にあたります。
パニックな状態では、受け入れられる状態ではありません。
比較的落ち着いている状態や、日常の関わりのなかで、正しい表現や困ったときの対処法を日頃からごっこ遊びなどを通して、根気強く伝えられる支援が必要です。
まだ小さいから理解できないだろうと決めつけず、正しい言葉で伝わるように伝え続けることが大切です。
たとえ言葉に遅れがあっても、大人が伝えたことをきちんと理解していることも多いです。
大人にとっても生きていく環境、成長できる環境、は大切ですが、
切り替えが難しくコミュニティの少ない子どもにとって「環境」は本当に大切です。
「環境選び」「環境を整える」のは、親や周囲の大人の役割です。
子どもの成長にとっての最適な環境を常に考えていたいですね。
子どもにとって、ひとりの人にとって、人生をプラスに運べるようなきっかけを一緒にできればと思っています。
子供たちが生きる力をつけること、笑顔の時間を増やすこと、できる喜びを増やすこと、
二次障害を起こさないこと、すべて早期療育・環境の大切さへ繋がっていると思います。